2009年4月16日木曜日

複雑系ではダメ、シンプルなものからスタートしなさい

[複雑系ではダメ、シンプルなものからスタートしなさい]
http://maclalala2.wordpress.com/2009/04/08/%E8%A4%87%E9%9B%91%E7%B3%BB%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%83%80%E3%83%A1%E3%80%81%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%97/


「正常に機能する複雑なシステムは必ず正常に機能するシンプルなシステムの上に構築される。逆命題も真のようだ。すなわち、ゼロから設計された複雑なシステムは決して正常に動かず、また動かすこともできない。正常に機能するシンプルなシステムからやり直すより他ない。」
—JOHN GALL

“A complex system that works is invariably found to have evolved from a simple system that worked. The inverse proposition also appears to be true: A complex system designed from scratch never works and cannot be made to work. You have to start over, beginning with a working simple system.”
—JOHN GALL


 前提条件として書くが、私はAppleは嫌いである。かつてのKnowledge Navigator構想には今も本当に惚れ込んでしまっているのだけど、それがAppleの手で実現されるのはどうかと考えている。なぜなら、Apple Computer社は自社のマシンでなく、ユーザの生活すらもコントロールしようとしているのがあまりにも明け透けだからである。

 自由を奪われるのは大嫌いだ。この意味でApple ComputerもMicrosoftも同じ穴の狢でしかない。何歳になろうとこの気持ちは変わらないものだ。

 だが、会社としては嫌いでも同意すべき発言や思想は Apple にはたくさんある。いい例がこの記事だ。日本のWindows PCは何でも詰め込んでそこに付加価値をつけて高く売るのだけど、一般人はそんなもの欲しくないんだ。ワンセグなんていらないからそのぶん五千円でも安くして欲しいという声は決して小さくないはずだ。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」という日本語がある。また私自身の経験として「満ち足りたものにロクなものはない。ちょっと足りないくらいが正しく王道である」という思いがある。
日本のPCはいろいろと詰め込みすぎているのだ。付加価値というのならその通りだが、だったらもっとエッジの効いたコンセプトの方がいいだろう。パナソニックの『タフブック』がその価格の高さにも関わらず、世界中の現場でどれだけ愛されているかを考えれば「用途」をきちんと考えるのは正しいことだと思うのだ。

極端な話をすると、家具メーカーと組んで机組み込みマシンの規格作るってのだって有りだと思うのだ。

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