2009年12月10日木曜日

私のカルチャーショック『Susan Boyle』

巷では一時「第二のポール・ポッツ」と騒がれたそうだけど、私にとってBritains Got Talent発信で世界中を沸かせた天才シンガーというと、ポールでなくこのスーザン・ボイルさんの印象が強い。まぁ、最初だからかもだけど XD

昨夜届いたので記念ブログ XD



 なんと47歳まで教会のボランティアで歌った事くらいしかなかったという、天然の遅咲きシンガーだ。外見上も単なる田舎のおばさんにすぎず、BGTの審査員たちも小馬鹿にしていた。いや、英国は階級とか身分に著しく厳しい国であり、場違いな田舎のおばさんなんか嘲笑の対象でしかなかったのだ。

 だけど、その嘲笑は彼女がほんのワンフレーズ歌っただけで驚愕、そして賞賛へと変わった。

 youtubeに載せられた『I dream a dream(夢やぶれて)』の熱唱は一週間で一千万を軽く越える視聴数を記録。年老いた母と二人でひっそりと生きていたイギリスの田舎のおばさんが、一夜にして世界的シンガーとなった瞬間だった。
(12/12訂正、一千万回→なんと、二億二千万回の間違いでした! 大汗)

 いや、しかし「天使の歌声」とはよく言ったものだ。過去の録音が教会ボランティアのものしかないってのもあるんだろうけど、そうした歴史的揶揄を置いといても癒される声だろう。
 元々の美声は歳によって少し損なわれたかもしれない。だけど48歳にして「キスした事もないの」と自分の人生すら笑い飛ばしちゃうチャーミングなおばさんであるスーザン。おそらく彼女の歌手としての練度には肥やしになっていたに違いない。「辛い時や悲しい時はひとりで歌っていた」とも言う。やさしい奥さんに支えられていたとはいえ孤独ではなく、自腹とはいえ専門教育も受けていたポールとはこのあたりが違うところだ。
 ずっと一緒だったお母様もとうとう亡くなり、その際に「これからは自分のために生きなさい」といったという。
 歌手になるのが夢だと語った彼女。
 どうか、負けないで歌いつづけてほしいと思う。

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