エルトン・ジョン 幼児ポルノ所持の疑いで取り調べ - Ameba News [アメーバニュース]
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イギリスにある美術館、バルティック・センター現代美術館にエルトンが所有する写真家ナン・ゴールディンの写真約4000点を貸与し行なわれている回顧展で、警察は展示されている1点の写真に幼児ポルノの疑いがあるとしている。問題の作品は二人の少女が挑発的なポーズを取っているもので、エルトンは「ゴールディンの作家性である率直性や真実味、風刺の利いた部分を評価してほしい」とコメント。一方、警察側は美術館を取り調べると共に、「所有者が誰であるかということも検証題材である」とし、厳しい見解を示している。
(引用おわり)-------------
先日も「日本の漫画を収集している」という理由でアメリカのコレクターが逮捕された。
これも酷い。美術館に貸し出した所蔵のものっていうから芸術写真の類だろうし、しかも4000枚の中にたったの一枚、「挑発的に見える」ものが混じっているというだけで。
これって、もうイギリスやアメリカでは「絵」や「写真」のコンテンツ自体が基本的にやばいって事じゃないかな。どんな価値があろうと、青春の思い出であろうと、とにかく全部捨てなさいと。後からできた変な法律で、あなたが犯罪者にされてしまうよりはマシだと。
え?自分の写真?だめだめ、だって「自分の写真」で逮捕されている女性も出ている。誰のでもダメなんですよ。
あなたが親御さんなら、息子や娘が絵や写真に興味を持ったら先に言うべきです。
「才能を伸ばすのは素晴らしいこと。だけど、犯罪者呼ばわりされて一生を棒にふるかもしれないよ」と。
ちなみに日本の単純規制の話は、これの何倍も厳しくしようとしてるんですが。
どう考えても正気の沙汰ではないと思います。
1 件のコメント:
おそらくなのだけど。
「書を焼く国はいずれ人も焼く事になる」という言葉の通りにもなると思うけど、別の問題も出ると思う。
現在欧米でなりつつあるように、間違いなくこの流れは創作活動自体を萎縮させる。
「エロじゃなきゃいいじゃん」というのは素人の浅墓さと言うしかない。
自分の創作物が、いつ違法なものと言われるかもしれないという事実がそこにある限り、間違いなくそれは萎縮に結びつく。
たとえば、同年代の少年少女がひとりも出ないジュブナイル小説を子供たちが読むだろうか?
読むわけがない。そりゃそうだ、共感できないもの。
ケータイ小説ほど極端じゃないですが、この手の小説はライトユーザーむけの側面があります。つまり「あまり本好きでない子供の目を本に向けさせる」というものです。だから導入として「読者に近い立場の登場人物」が必要なのです。
だが、子供を出せばポルノと因縁つけられかねない状況ができあがりつつあります。こうなった以上、少年少女向け以下の創作をする人は確実に減ると思われます。
すると結果として、新しい創作世代もやがて減りだすんです。
基本的に「作り手になるほどの本好き」というのは、遅くとも少年少女の頃には最初の本に触れているはずなのですが、この機会が減る。という事は当然、作り手になりたいという人も減るのです。
新しいものが生まれなくなり、過去のものを引き継ぐだけの世界になっていく。
で、重要なのはここから。
何かを作る、創作するという行為は有史以前から行われてきた人間の根源みたいなものです。
これを否定するわけですから、その影響は必ず出るでしょう。
おそらく、あらゆる芸術・創作活動は減衰を始めるでしょう。絵や文というのはあらゆる創作物の中でも敷居が低いものの一つですが、それを真っ正面から否定するのですから、他に影響が及ばないと思うほうがどうかしています。
銅像や彫像・塑像の類で裸婦や裸体のものはたくさんありますが、これもポルノだという声がいずれ出るでしょう。事実「小便小僧にもパンツをはかせるべきか」という話が現時点でもう出てますし。
最終的にはこれらは破壊される可能性もありますし、何より、人物を扱ったもの、特に若者を扱ったものは壊滅的に無くなってしまうでしょう。少しでも子供っぽさがあれば児童ポルノと言われる可能性がありますから、老人老女の胸像しか作られなくなるかもしれませんね。
信じられないようなおそろしい話ですが、
現在これを現実にするための法案がガンガン進められています。解散騒ぎで中断していますが、間違いなく再提出されるでしょう。
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