2009年10月12日月曜日

寒風山隧道

 寒風山は元々交通の難所でした。高知県側の本川村と、愛媛県側の西条市は昔から交流があったそうですが、それには2000mを越える寒風山越えの峠が使われていたそうです。
 当時の両地区の人々が隧道を本当に欲していたかどうかは部外者の私にはわからない。しかし隧道を掘る事は歓迎されたようだ。あんな不便な土地の、標高1000mにも達しようという場所に、しかも何年もかけて隧道を掘り当てるというのは半端な事ではなかったはず。
 そして昭和34年10月着工、5年後の同39年7月19日開通。破砕帯への遭遇もあり数年かかった。
 1999年に新トンネルが一般供用開始されるまで、寒風山隧道は希望であり続けた。

 なお、現在も本隧道は現用であり廃隧道ではない。新トンネルは無料で通れる道路トンネルとしては日本最長であるが、5432mという長さであるために危険物搭載車は通行できず、そのために本隧道で迂回するためである。

高知県側入り口。進行方向の右側から登る。
奥に見えているのは新トンネル。



高知県側を振り返ってみた。



上の茶屋は現在閉まっているが、建物は残っている。



高知県側坑口にはロックシェードがかけられている。これはよそのサイトの記録によると茶屋の閉店と同時らしい。10月はじめなので鬱蒼としている。



高知県側の景色。いかにも深山幽谷。
ここに到達する登り道も昔のR195規格なので、完全一車線でガードレールすらない急峻な山岳道である。



駐車場には登山客がいっぱい。笹ケ峰までの縦走ルートがあるらしい



愛媛側の坑口はシンプル。



愛媛側の上り口。ちょっと失敗



高知側をみる。今も旧隧道方面の標識がある。

2 件のコメント:

abigail さんのコメント...

sluその頃の私:
10月11日 16:30 自宅を出発。豊中から神戸付近まで3桁国道、神戸以降は国道2号線をひたすら走る。
途中で渋滞が数kmあったが、夕暮れの海岸線を抜け、加古川を抜ける頃から順調に走り出す。

夜の高速道路は現在の250ccスクーターでは怖いので、夜やコンディションが悪い時は一般道路を走る事にしている。
が、岡山付近になると2号線の一部には高速道路とほぼ同じつくりの部分があり(PAまである)結構怖い。

10月11日 22時45分 岡山健康ランド到着。
以前宿泊所に使った稲荷山健康ランドと同じく、雑魚寝が何とか可能で、宿泊料が何と2410円(朝食なし。朝食ありだとプラス650円)で、寝られれば良い人間にはお買い得。

まあ車で移動する場合などは、そもそも夜の中国道もさほど恐れずに通行できるので、ETCとカーナビさえ着けて置けば問題なく移動できるんだろうが、オートバイで移動する場合はどうしても、無理なく移動できる時と場所を選ぶ必要がある。

10月12日 7時30分 晴れた。
 それはもう見事なほど晴れた(笑)。
 露天から見るお天気が素晴らしいの一語。

10月12日 9時00分 コース検討の上出発。
 国道2号を一旦倉敷方面に移動、山陽道から岡山道へ。岡山道から中国道、中国道から米子道へ。
 94kmを2回休憩で移動(本来、そんなにも休まなくて良いのだが、慣れない道だとやはり神経使います)。
 あと、このルートを辿るとSAがない。
高速を降りる直前の蒜山(ひるぜん)SAでやっと燃料補給。
 
 蒜山高原は・・まあご当地では有名な(笑)観光地らしい。
ここで電話してみた訳ですな。
で、食い放題のジンギスカンに行って見たが・・・・
確かに食いではあった。ってか、ホルモンがない(ちと哀しい)代わりに、ラム肉たっぷりのジンギスカンで、焼きまくり食いまくる。
ジャージー牛とにらめっこしてみたり、放射能レベル167キュリー(高すぎやん!!)のラドン泉に入ったりしながら、高原をゆったり一周。
確かに、車で来て現地を自転車で回る人には良いかも知れない。
温泉はあるんだけど蒜山には温泉街がなく、代わりに観光施設が点在し、テニスコートや自転車道などが整備されているっぽい。

ほどほどに見つつ、313号線を下って湯原へ降りる(この313号と179号、あと400番台の国道何本かがこの辺のライフラインかな)。

宿が湯原ではなく、下湯原にある事に気づく(田舎では10km以内程度の誤差は10分で移動できるので問題にならないのだ(笑))
折角なので、目当ての「砂湯」の位置を確認しておく。

10月12日 16時30分 結構隠れたところにある「森の宿ロシュフォール」に入る。
この宿は料金はそこそこだが、本当に周囲に何もない(温泉宿ではなく、ゴルフコースと一体であるのが売りらしい。宿を取った時は適当なので気づいてなかった)。
放射能のない温泉(笑)=アルカリ泉に入る。
若干肌がピリピリするが、問題ないだろう。

10月13日 9時00分 チェックアウトして「砂湯」に向かう。
町営無料露天風呂!である。
しかも混浴(笑)。

ダムの直下にある温泉として、景色も良い。
晴れていさえすれば文句なしなのだが・・
晴れなかったorz。

しかし、入って来た。
普通の露天と違い、周囲に遮るものがほぼ何もない。
宿から丸見えである(その辺は黒川の混浴ほども配慮していない)。
当然、その状況では、入ってるのはじーちゃんとおっちゃんばかりである。ねーちゃんはいない(笑)。
と思ったら、同じ湯船に漬かってる人の背中にアレが。
(足だけにアレを入れてる人も居たが・・)
※abigailは少年時代に居た地域の関係で、結構見慣れている

流石に名湯、泉質は良い。というか、これまでになく湯がやわらかい感じで、少しぬるめだが体がじんわり温まる(ここもアルカリ泉である。岡山は放射能泉が名物っぽいが、何故か湯原・下湯原は違うようだ)。

10月13日 10時00分 出発。とりあえず313号線を流す。
(天気が微妙だったので、待ちついでに北房の「コスモスの里」まで、風流に花でも見に行くかと思った)
10月13日 12時15分 コスモス広場(取り立てて珍しいところのない、ちょっと広い目のコスモス畑)でしばらく花を見ている間に晴れてきた。
これ幸いと、北房ICから中国道に乗る。
一路、豊中へ。
10月13日 16時30分 帰還。
ま、あれです。
高速は速いけど気を使うし、天気が良くないと使えん・・・。今回は帰りに使うことだけは計算してたんだが。

可もなし不可もなし。
観光地はいまいちだったが、名湯は確かに結構なものであった。砂湯で晴れ間が拝めれば最高だったかなとは思うのだが・・・

hachi dash さんのコメント...

おお。いいツーリングしてますな。

ちなみに私はこの日、以下の人と会話。

・大阪から来たCB400SSのお兄さんと会話。「今朝上陸したんですよ」どうやら海路で来た来たらしいが、朝の八時前に旧寒風山隧道の坑口で出会う(しかも縦走目当ての登山客でもない)同類である。しばらく話が弾む。

・ボロボロのワゴン車。横のドア開いたままで中型犬一匹。催す空気の違いに隣の区画に車が止まってない。
気にせず止めて犬と会話(やっぱりおとなしい奴だ)していると声をかけられる。F県からきたというおっさんは「仕事も家も金もないから放浪してるさぁ XD」出た出た。やはりその手の人であったか。浮いてるもんなぁ。
しばらく旅談義で捕まる。

今回のターゲットだった国道194号というところは、1999年までは酷道の峠+古めかしい隧道しか県境の道路接続がなく、接続路もわりと最近まで1.5車線未満未舗装あり、なんていう道路だったところ。かなりのマニアな道であり、この道とその周辺の抜け道を使いこなせれば高知県では一目置かれます。
それほどの道なのです。