2009年10月21日水曜日

サバンナキャットは、もはや家猫ではないと思うが

らばQ:「手足ながっ」世界一背の高い猫は体高43cm…サバンナキャット


たまに勘違いしている人がいるが、我々の知っている猫はたった一種しかいない。巨大なメインクーンもそこらの三毛猫も、さらりとセクシーなシャムも、短足のマンチカンも全部ただの家猫一種。単にデブだったり毛が多い、やたら体格がいいというような個体差を固定したにすぎない。別の種のように言われているのは、単にペット業者の宣伝に踊らされているだけである。
それは、若干ながら山猫の血が混じってると言われるベンガルなども然り。混じってるといっても強いものではないから。

だけどサバンナキャットは違う。
明らかに家猫のオリジナルであるリビアヤマネコとは全く異質な要素がたくさん出ているわけで、ピューマと間違われて大騒ぎになったりするのもそのせいだ。混血先のサーバルという猫科の動物の血が強すぎるんだろうと思うが、これを家猫に分類するわけにはいかないだろう。よくて亜種、でなきゃ完全に別の種である。
「猛獣に指定されてない」という意見があるが、じゃあライガーやタイゴンはリストにないが飼っていいんかいというと、そういうわけにはいかないだろう。外見が猫に近い個体なら猫と誤魔化せるかもしれないが、やはりそれは別のものと考えたほうがいい。

4 件のコメント:

abigail さんのコメント...

ライオンが大きなぬこであると思われる件について(笑)
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51088215.html

しかしまあ、ヒョウ・トラ・ライオンなどはそれぞれ習性が異なるので、同じと思ってナメて掛かると八つ裂きですが。

ちなみに、ムツゴロウこと畑 正徳が犬とクマを一緒に育てていた時の話で、
「犬とクマがじゃれあう時、犬はいつもクマに玩具にされて”ヒー”と抗議する。
 すると、クマは放す。
 嫌な目に遭った犬は、二度と近寄らない・・のではなく、また寄って行く。
 まるで、どうしても勇気を試さなければならないかのように。」
クマの方はさっぱり判ってなくて、犬を遊び相手(ヌイグルミ扱い)にしていたらしいが。
犬の方は、クマを嫌っていた訳ではないのだが、いつも緊張した感じで付き合っていたらしい。

これは、人間と犬の関係でも見た覚えがある。
明らかに嫌々、という感じでも、人に寄って行く犬がいる。
完全に臆病な犬もいるが、順位付けが下がるような行動はまずい訳だ。犬的に。

ムツゴロウ王国では狐とタヌキと犬が一緒に居て、狐とタヌキの仲が悪かったと言う。
性格の問題ではなくて、両者の習性の違いが、「許すべからざる悪」とお互いに写っていたらしい。

人間と犬は群居性がある。
ライオンも群居性がある。

群居性のある動物は、”群れに適応する”能力を持っている。
その辺で、相手の習性を見て上手く適応する(緊張した関係でも、”敵ではない”と見なしてやっていく)能力に恵まれているらしい。

クマ・狐・タヌキはあまり群居性がない。
ファミリーは作るが、大きな群れは作らない。
また、基本的に習性の違う動物は敵。

彼らにも、「危険信号」は分かる。つまり、
”ヒー!”痛い、やめては理解してくれる。

種々雑多な動物と人間が馴れ合えるのは、人間が「相手の習性を読んで上手く適応する」能力に長けた生物だからで、何も人間が強いからとか偉いからではない。
(じゃれるライオンとかクマは、人間が容易く傷つくのを良く知っている。”痛い”と言うと、理解してくれるようになる。)

「似ていても違う」ところを上手く理解して付き合えるのが人間の良いところなのだが、そこを勘違いして遊んでるとがっぷりやられるよねと。
やられるだけなら付き合い方を間違った人間の自業自得だが、人間に重傷負わせた動物は始末される事があるから、お互いのために付き合いは用心しないといけないのだが。

最も、畑 正徳のように、ライオンに指を千切られても我慢する奴も、たまにはいる訳だが・・(檻越しにライオンにじゃれられて指
が欠損したが、人間もライオンも処分は喰らわなかった模様)。

hachi dash さんのコメント...

うわっははは >> 大きなぬこ

中国の農家のおやじがある時、畑で鳴いてる真っ白いぬこ二匹拾ったらしい。が、育ててみたらユキヒョウだった……という記事が去年でしたか、ありましたな。
お。あった。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1191730.html

まぁ、猫科は近縁種の交配できるくらいですからな。近いのも無理ないか。

猫科の動物はライオンのような例外を除いて群れを作らず、単独行動をするのですな。基本的に「臆病で孤独なハンター」が猫科の動物の基本であると。他の種族に比べて体臭が薄いのも、持続力がない代わりに瞬時に最高速に達する走りなども然りである。

(ライオンが違う道に進んだのは、猫科が本来得意とする「辻斬り系」をやりにくいサバンナへの適応の結果であり、チーターのように特殊化せず集団化を選んだという事らしい)

しかしそんな一般的猫科の動物も、母子など家族単位で過ごす子供の時間は「群れ」を構成している。逆にいうと彼らにとって「群れ」を構成するのは基本的に家族だけなので、家族と認識した者に対しては非常に友好的であるようだ……というのは誰の弁だったかな。
弱い家族には獲物を分け与える習性すら持ちあわせている!
猫は情が薄いと言われるが、それは過度の馴れ合いをしないだけの話である。

「モンスターは基本的に個人主義だからな」 by 魔法陣グルグル

むろん、だからといって基本スペックの差や種族の違いを考えないと悲劇が待っているのはご指摘の通り。

ところでムツゴロウさんて、野性の狼に喉笛食いちぎられかけた事もあると聞いたことがありますが。
喰いつかれて、食いちぎられないようとっさに抱きついてそのままゴロゴロ転げて、ようやく牙を放したけど、喉からダラダラ血が出てるわ本人脂汗だわ、えらい事だったとか。

……しかしそれでも(少なくとも狼は)お咎めなしだったとか ^^;

abigail さんのコメント...

ちなみに、タヌキは外見に反して猫に近いとのお話ですな。
(目レベルだと犬も猫も共通の祖先から分化)

動物好きも、犬派・猫派・犬猫派・鳥派・魚派・爬虫人類(いや、爬虫類は流石についていけん・・)など色々居ますが、犬猫派の悩みは犬と猫の微妙な関係(笑)。

兄弟のように仲良くなる例もあれば
http://chiwatora.blog7.fc2.com/
やっぱり不倶戴天の敵という例もあって、飼い主は悲しいらしい。

前にブログで見たネタで、「猫の義侠心」ってのが笑えた。
物凄く臆病なラブラドール・レトリーバーを飼っていた家があって、野良猫がそこにやって来た。

臆病なラブは手を出さない。
猫はちょっと距離を置いていたが、餌をもらえるので毎日顔を出すようになった。

で、ある日ラブが散歩していると、近所の猫がやって来て「殺ーーー!!(しゃー)」
まあナワバリだったんだろう。
ビビるラブ(どっちが犬かワカラン)。

そこに通りかかった野良猫。
ものの見事に近所猫にパンチ食らわして追っ払ったそうです。
以後、同家では縁側でくっついて日向ぼっこしている犬猫の姿が見られるようになったとかで。

犬はファミリー感覚、猫はダチ感覚かね。
多分、臆病な犬は、ボスに助けを求めた。
(猫じゃなくて、散歩に連れ出してた飼い主に助けを求めてたんだと思うが)
それを見た猫は仲良し?のために闘ったわけだ。

犬と猫は、幼いうちから一緒に育てると仲良くなると言うが、この二匹は何歳だったんだろうか(笑)。
それほど幼くもなかったと思うが、なにげにダチになってしまったらしい。

どっとはらい?

hachi dash さんのコメント...

古語ではタヌキもネコも『狸』ですしね。里の獣という言いえて妙な漢字も面白いですが、基本的性質も(少なくとも人間から見る限り)似ていたんだと思われます。

>>猫の義侠心

少なくとも身内と認識したんでしょうね。
「うちの子に何すんだテメエ!」と怒りを見せたと。

犬も猫も哺乳類の中でも比較的知能の高い方だし、少なくとも犬にとっては「信頼を寄せてOKな相手」と見えたわけで、猫にしてみても「身内」と見えているのでしょう。利害も対立せず、お互いが友好的なのもはっきりしたのだから、仲良しOKなんでしょうな。

おそらくなんですが、人間が思っているほど種族の違いというのは意味がないんじゃないでしょうかね。
少なくとも、彼らにとっては信頼関係の方が上ということでしょう。

うちも犬猫飼ってた事あるんですが……昼間は大運動会やらかすんで家族は「仲悪いんだろう」といってたけど違うんですよね。シャーも言わないし、疲れたら二匹で寝ちまうし。
ただ、わんこの方が超活発な性格で、めっちゃ振り回されるもんだから猫の方がウザがって安全圏に逃げ出して、
「わぁ、ずっこいぞー、降りてこいよーT_T」とわんこが吠えると。
で、皆が私に「また喧嘩してるよ」と言ってきて「違う、あれはじゃれてるだけだよ。喧嘩してないじゃん全然」という会話をよくしていたのです。