いきなりの失敗
今回も華麗に(誰も見てないが)峠の説明を!と思ったのだけど、いきなりツーリングマップルを忘れていき当初の予定はグダグダになってしまった。そのため華麗な解説はどだい無理だし、そもそも現在地のよくわからない集落などもあった。
まぁ、わかってるだけでも判明している本日のルートを地図で示しておこう。
今回のテーマは「都道・県道めぐり」である。
奥多摩湖の先、丹波山(たばやま)から山梨県道18号を走って小菅村に向かい、先日の国道139号を少しかすってから鶴峠に向かう。そのまま東京都に入り、檜原(ひのはら)村を抜けて旧五日市、あきるの市に至るコースである。アプローチルートは都内からで、起点・終点ともにあきるの市。丹波山までの移動は国道411号で奥多摩を通った。
今後のショート・ツーリングでは積極的に県道や広域農道を使う予定なので、そういうののスキルアップも狙っていた。ショートだし、50cc以外で走るだけなら半日もかかるまい。むしろ釣り場もキャンプ場も温泉もあるエリアであり、余裕をもってまったり遊んでみてほしい。
まずはアプローチ
もっとよいアプローチ方法があるのかもしれないが、八王子道路感覚レベル1の私は凝ったルート選択ができない。そんなわけで早々にR411に飛び込み「本当にここでいいのか?」と電柱の街道表示と相談しつつ走る事になる。
なお、電柱の街道表示なんか見ている事でわかるように、スピードはほとんど出していない。昔の私ならありえないようなゆったりペースでツーリングする事が最近は多いのだが、理由は簡単である。もちろん技量がない事もあるが、ゆっくり行かないと面白いものを見落としてしまう事を経験上思い知らされているからだ。~
私はワインディングをかっとばすために来ているのではない。むしろ、まったりと遊びに来ているのだ。
写真はR411の途中のファミマである。奥多摩表示が出て、確かにルート選択に間違いがないことを確認してから休憩となった。が、 ここでツーリングマップを忘れている事が判明。幸いにも携帯がGPS内蔵なので、今日はこれとGoogleマップだけに頼って移動してみる事にする。(元々GPSつきにしたのは、こういう時のためだったのだ。いやな意味で願ったりかなったりになってしまった)
眠いのでスタミナドリンクと果汁グミを買う。朝食はまだとらない。食ったら寝てしまうからだ XD
なお些細な事だが、R411を奥多摩方向に向かおうとすると、このあたりではなぜかファミマは悉(ことごと)く進行方向の右側に位置してしまうので「左側に寄りたいよぉ、でもセブンイレブンは嫌だよぉ」という貴方、あきらめて右側のファミマに寄りましょう。
たぶん鶴峠付近
ここに至るまでは退屈な移動だ。奥多摩のトンネル群のコンクリ吹き付けの補修後でものんびり見つつまったり移動しよう。この日は奥多摩の駐車場でHONDA Wave125とご対面する事ができたのだけど、暗そうなヲタ兄さんのものだった。彼は私が隣にCLを止めるとビクッと反応し、私がトイレに行っている間にそそくさと愛車に駆け寄り、挨拶する間もなく速攻で立ち去ってしまった。
なんだかな。そんなに私が怪しいのかい orz
ちなみにこの日はチャリンコ軍団がいて、終始彼らと走るようになった。
写真は丹波山から入り、峠を越えてからのもの。R411からの分岐だけど、丹波山(最初、タンバヤマだと思って大江山を思い出したのはここだけの話だ)役場の横をおもむろに抜ける「こんなとこでいいの?」と困惑するようなものすごい入り口である。もちろん険道だと思ってそのまま入るべし。
実際このへんはかなりの田舎である。そこいらで普通に牛飼ってるし、由緒正しい日本の田舎を未だ地でいっているところが頼もしい。……でもニワトリの姿はあまり見なかったなぁ。
謎の観光施設でトイレ借りる
じっと見てて意味が判明
オープンしてない公民館兼土産物屋みたいなところにとびこんだ。集落名がよくわからないが、県道521/33号交差点よりは数分手前だった。駐車場にバイクをとめて、外の畑で何か世話していたほっかむりのおばちゃんに声かけた。 「すみません、トイレないでしょうか」 。<<ぉぃ
おばさんいわく、施設がオープンしていれば中のトイレが使えるとの事だったが、準備中なれど開いていたので使わせていただく。やべーやべー、漏れるかと思ったぜ orz あきるの市のファミマで出なくて困ってたんだよね。 <<いいかげんにしろ
で、改めてまわりを見たんだけど……何か変なのだ。
この集落、実は至るところにカカシがある。正確には、カカシを改造して警官やら歩行者、飛び出す子供などを地区内のあらゆるとこに配置してあって、いちいちビビらされるんだけど、ここに入ってくる入り口のところに、なぜかイノシシが作られていたのだ。しかも何か女の子みたいなのが乗ってる。もちろん岡崎汐ではない。
なんなんだと思っていたら、宮崎ロボ発見!「なーんだ、宮崎ネタかぁ」こんなものまでカカシと同じように作るとは。やたらリアルなイノシシをみて、たぶんこのへんにも出るのだなと感じる。
その他の施設写真ほか
いろいろあったが、どれもこれも手作りらしい。何もない村落かもしれないが、きっとコミュニティのつながりは強いのだろうなぁ。
しばらく休み、ファミマで買ったグミを食う。たばこを吸わなくなってしまったので、手持ち無沙汰な瞬間があるのがいけないね。まぁ撮影しているのは一服の代わりなんだが。
閑話休題。
ここで考えたのだけど、ハンドルバーに三脚を固定して防水・防塵式のコンパクトカメラを置きたいと思う。信号待ちなどでひょいと手を伸ばして目の前の景色を撮影するためだ。あとでビックかヨドバシに見に行ってみる事にしよう。
檜原へ
檜原(ひのはら)への移動は特に変わったことはない。二枚の写真はメモで、橋は分岐より前にあった。廃道が横に伸びているが、林業用の作業道かもしれない。どちらにしろ、千葉県の旧道のように「あの先には隧道があるかも」とか期待のもてそうなところではなかった。あっても完全な廃道でCLは入れまい。
分岐でメモしたのは少し迷ったからだ。県道33号で峠越えして東京都に戻った。
このあたりの道全体に言える事だが、廃道だか作業道だかよくわからないような道が無数にのびている。わざわざCLで入るような道はほとんどないが、後述する一本の道だけは、乗り物が一切入れないにも関わらず強烈なインパクトを持っていた。
うお?
途中、まったりと走っていたら、対向車線の向こう、川面の方に細い丸太の橋みたいなものが越えた。迷わずバイクを止めて見に行った。
今どき珍しい徒歩専用の地域製の橋だ。橋の向こうも獣道みたいなのしかない。
とりあえず撮影する。こんなおいしいネタをとらんでどうする?
下まで降りていきたかったが、地元のばっちゃが見ているようで、あえなく降参。うーむ。渡ってみたかった……。
帰るだよ
(2009/09/26)当日、あきるの市に向かう途中は道路補修工事箇所がたくさんあり、また交通取り締まりもやっていた。険道だからと油断していると痛い目にあうので要注意。
写真をとっていないが、CBR150(タイ製)としばらくつるむように走った。なかなかいいバイクです XD
また、帰りの都道も原付狙いの白バイがあちこちで「交通の流れに乗ってる50cc」を捕まえていた(お小遣い稼ぎ?)。短い旅を楽しく終えたい人、気をつけよう!
帰りにいつもの店でごはんを食べようとしたが、単車を止められる場所が全くないのに愕然。都内じゃ単車はもう邪魔者でしかないのか。とりあえず一度戻り、シャワーを浴びて着替えてから、空きっ腹を抱えてお店に急いだのだった……。
(おわり)
本日かかったお金:
ガソリン1001円(211km。130円/リッター)燃費: 27.4km/l
その他: 果汁グミとドリンク、たぶん合計300円ちょい
ツーリング燃費ですねえ。
特に燃費走行したつもりもなくてこれです。400ccでこれなら悪くないでしょう :D
4 件のコメント:
そのころ、わたしは:
AM4:30頃 稲荷山健康ランド(岡山)で目覚める
AM4:50頃 とりあえず放射能泉に漬かる。
AM5:30頃 二度寝。
AM6:30頃 周りが動き出したので眠れなくなり、漫画コーナーで「明稜帝 悟桐清十郎」など読む。
AM7:00頃 バイキング朝食が始まったのでもりもり頂く。
AM7:30頃 8時になると風呂の清掃が始まるので、とりあえずもう一度放射能泉に漬かる。露天は秋晴れで大変空が高い。
AM8:30頃 JAFの地図で帰還ルート検討。とりあえず、高速は避けようと思う。
AM9:00頃 発進。
AM9:30頃 3桁ナンバーの国道に迂回。484号線を北上中、「ドイツ 市民の森」なる看板を発見する。
面白そうだから寄ってみる。
ふれあいコーナーと称して羊の群れが一杯居る。連中が悪魔の目で(羊の目はコワイ)クレクレ言うので、餌を買って与える。
ボスらしき黒いのが、他の連中を押しのけて全部取ろうとする。
公平に与えるべく努力するが、やっぱりボスが大方取る。
ドクターフィッシュのコーナーがあったので、手をつつかせる。なるほど、微妙な感触だ。
AM11:00頃 発進。正直、「ドイツの森」は潰れるなと思った。
AM11:30頃 「棚原鉱山公園まで10km」なる看板を見つける。面白そうだから寄ってみる。
AM11:40頃 公園入り口に到達。昭和40年代の鉱山の隆盛ぶりを見る。
白黒TV・冷蔵庫・自動車、お父さんはホルモン焼き・・・今と変わらんな。
(岡山は関西文化圏なので、ホルモン焼きが勢力を伸ばしていたらしい)
廃線状態の線路に、電車が展示されている。昔の硫化鉄鉱を運んだ船の展示もある。
しかし、鉱山は閉鎖、今は見る影もない。
町おこしの最中だと言う。・・どちらかというと、私はこうした
「既に滅びてしまったものの残骸」が好きである。
廃墟も嫌いではないが、わざわざ完全な廃墟の中に入らずとも、滅びの跡は至る所にある。
活動的な街の片隅にも、滅びは常に存在している。
何故かビスマス結晶と綺麗に磨いた黄鉄鉱が売っていたので買って帰る。
その時、近くに「たまごかけご飯」で評判のお店があると薦められ、食事。
PM12:30~ 484-372-179と3桁ナンバーの国道を回る。
途中で一度道を間違って国道53号に入ってしまい、30kmほど回り道してしまった。
結構温泉が多く、特に途中で通過した湯原は温泉郷としても大きめだったのでよほど寄って
行こうかとも思ったが、間違って山中で日が暮れれば、地獄の夜が来る。本州内といえども、
防寒装備も合羽しかなく、雨でも降れば我が身が危ない。
PM15:00頃 新宮道の駅に至る。
道の駅の隣に「ふれあい公民館?」っぽいものがあり、入浴もできると言う。
入浴はしなかったが、30分ほどじっとして全力で休む。
この「全力で休む」と言うのは、クライマー漫画の最高峰「K」で学んだ表現である。
格闘技漫画にも同じ表現が出てくるが、要するに、休む時は装備を外し、体を完全に
休められる状態にして、短時間でもいいから完全に弛緩した状態にする。
(これは、自衛隊の訓練などでも行われているらしい。行軍装備は数十kgあるので、
小休止の時に外したり戻したりすると時間を食う。それでも、装備を外し、出発する前に戻す。
そうしないと、体が回復しないからである。)
ここで、周辺道路を確認。三叉路から県道80号~81号に至れれば、中国道・山陽道の中間
を走って加西まで行ける様だ。
PM16:40頃 国道29号沿いを移動したが、揖保川で道が切れてしまい、若干迷走を繰り返した挙句、遂に
国道2号への合流を決める。
そもそも、国道2号だけ頼って移動していたらもっと早く帰れたはずだったのだが、中国道を使うか
どうか迷いつつ、あちこち寄り道してきたため、遂に高速に乗るチャンスを掴みそこなったようだ。
PM18:30頃 市街地に入ってからペース低下。ようやく神戸を通過。
PM19:30頃 腹が減ったので、食べ放題がある焼肉屋に入る。
というより、久方に肉をどっと食おうかと思った(九州に行く前後から、あまりいいものを食っていないので)。
PM20:15頃 食うだけ食って出る。後は、家に向かってひた走る。
PM20:55頃 雨が降り始めていたが、ぎりぎり到着。
一日の走破距離:約250km 平均燃費40km/l
まあ高速を全く使わなかったにしては上等でありました。
おお、面白そうなツアーやりますね。
個人的にはここがポイント。
>>ドクターフィッシュのコーナーがあったので、手をつつかせる。なるほど、微妙な感触だ。
む?よくわからないのですが、あれかな?拷問で、手足を固定してから塩をかけ、舐めさせる……あれは山羊を使う拷問ですが、羊でも可能だったと思いますが、あれの事かな?
最初は微妙な感触なだけだが……以下略ってやつ。
羊の目は私も怖いと思います。てか一般的な「悪魔」のイメージが肉食動物でなく「羊」である点、ヨーロッパ人もよくわかってるじゃんと思います。
>>活動的な街の片隅にも、滅びは常に存在している。
ありますね。
今回のツアー帰り、あきるの市と八王子の間の街のど真ん中の街道沿いに、いきなり廃墟状態のゴミ屋敷があったんですよ。予備知識なしで見て、こりゃすごいと撮影しようかと思ったんですが、なんとなく「あ、これまだ人住んでる」とピンときちゃったので撮影はパスりましたが。
ゴミ屋敷は正しくは廃墟じゃないんですが、荷物が積まれちゃって建物としての機能を失った領域は廃墟臭を漂わせ始めますよね。
でもまぁ、そういうのでなくとも、ちょっと街を見れば「廃れ行くもの」はいくらでも見る事ができる。
奥多摩街道(R411)を二週連続で使ってしまったんですが、この途中に一ヶ所すごいとこがあるんですよ。
たぶん廃棄された自動車修理工場で、それ自体はよくあるんだけど、今まさに修理待ち!という古い普通車が工場のど真ん中についと停められたまま、工場本体と一緒に時が止まって朽ちていく最中というものすごい奴です。
大抵、そういう物件はゴミまみれになったり荷物が詰め込まれたり破壊されると思うんだけど、そういうの一切なく建物ごとフリーズ。
ああいうのに出くわすと、ちょっと楽しくなりますね。
……なんだろう。一瞬、カガミコを思い出したのは。
さて。
ドクターフィッシュは、手の皮膚の死んだ部分や老廃物を食ってくれる親切な魚です。
いわば、カバやワニに留まって歯の掃除をしてくれる小鳥の人間版。
普通、小魚は人の手から逃げる(餌やりをする人に金魚が慣れてる例なんかはあるが)と思ってた。
が、こいつは例外。
水槽に手を入れると群れを成して一斉にたかりました。
そして、なんというか小さい硬い目のブラシがこすってるような感じでや腕の皮膚の表面をこすって、老廃物を食べていく(古くなった角質食うらしい。手より足を突っ込んだ方が良いのか?)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5
無害だと知らなかったらギョッとする図(魚だけに!フィッシュジョーク!!)です。
皮膚病の治療効果が認められてるそうな。
実際にはくすぐったい感じだが、すぐ慣れる。
あと、こいつらが角質食うのは、他に餌がない時で、豊富に餌がある環境だと食わないらしい(温泉に生息するので、天敵含め他の連中が寄ってこれないのね)。
つまり医療行為に使うのは良いが、食うもん食わせてやれよーと調べてみて思った。
まあ、それなりに死なぬように餌は与えられてるのかも知れんが(岩に張り付いた藻を食うためなんだな、あの微妙なこするような動きは)。
人間の肌には皮脂があるし、角質はタンパク質だから消化できる酵素を持ってる連中には十分なエネルギーになるんでしょうな。
すぐ晩秋だし、あの辺の高原にもう一度出かけたくなっている今日この頃。
そう、時々地図を見てる。
サガのように。
ああ>>ドクターフィッシュ
同じ治療を蛆虫などでやるって話もあるんですが、小魚なら怖くないでしょう。
こそげ落とす系なら、カンジェロやヤツメウナギみたいな系の心配もないですし。
小魚の襲撃というと、沖縄でありましたな。
餌もって入って水中撮影というのを試みたバカ娘がいて、皆で止めたんですよ。髪の毛にすら群がってくるってのに餌なんかもって入るんじゃないと言ったんですが、ダイビング経験あると豪語するタカビーな彼女は汚いキャンパー男の言葉なんぞ鼻で笑い、そのままリーフに突入。
……凄かったですぜ。小魚がそこら中から押し寄せてきて、兵隊蟻がたかるかのようなすさまじい状態に。
さらに、その小魚を狙って、うまそうなサイズの魚もちらほら。
しかし彼女はその経験で何かキレたようで、その夜からは人が変わったようにお笑い担当に豹変したのだった。どうもそっちが地だったようだが、そういう豹変をはじめて見る私は何が起きたのかよくわからなかったものだが、とにもかくにも楽しい南の島を過ごした彼女は、前半とはうって変わって皆の人気者になり、じゃーねーと小麦色になって皆に見送られて去っていったのであった。
「ありゃたぶん、なんか変なとこかじられて最後のトドメ入っちゃったんだな。ほら、大雨でパンツの中まで濡れちゃったら諦めつくじゃないの」
「……どこかじられたらそうなるってんですか、それ^^;」
20年もさまよってるという噂のおじさんは、私を見てそういって笑ったのでした。
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