2010年5月30日日曜日

[雑談] 発声法はひとによって全然違う

あなたは普段、どうやって声を出してますか?

 実は声の出し方は人によって違います。発声法まで違うって知ってますか?人間の声というのは実に千差万別なんですが、これは単に喉の構造の違いだけでなく、歴史的経緯の発声法でも違うのです。だからぶっちゃけた話、同じ遺伝子をもつクローン人間同士でも声は違います。(もっともクローンだからといって同じ容姿や声になるというのは昔の迷信ですが。設計図が同じでも環境が違えば全然別の人間になるのはご存知のとおり。それは外観や声にまで及びます)

 でも「そんな事言われてもわかんねーよ」という方が多いと思いますので、具体例をあげてみましょう。
 そもそも人間の発声法には大きくわけて三つあります。地声(チェストボイス)と裏声(ファルセット)、そしてミドルボイス(ミックスとも言う。ヘッドボイスと言う事もあるらしい。要するに地声と裏声がある程度の割合で混ざっている)。さらに最後のミドルですが、地声と裏声のミックスの割合でもガラリと変わるのです。そして裏声の場合、ちょっと喉や口の具合でさらに声がコロコロ変わります。

 え?「そんな事いってもみんな普通地声でしゃべるだろ。わざわざ変な発声する奴いねーよ」って?
 甘いです。てーか無知ですそれ。

 たとえば、何割かの女性は普段からミドルボイスでしゃべってます。これはまぁわかると思いますが、その方が可愛いと本人が思っていてクセになっちゃってるとか、びっくりするとそんな声になるとかそういう理由です。また会話の時と電話や受付業務で声がガラリと変わる(大抵は甲高くなったりアニメ声になったりする)のもそう。緊張で喉が少し閉じて裏声がまじりミックスになったりするらしいですね。また、小さな声や鼻歌の時しか出ない声って持ってないですか?そういうのもそうです。
 で、さらに言うと、それらの声を「これが地声」だと思い込んで普通に普段から発声しているだけだったり。男なのに妙に透き通ったイケメン声の人なんかも結構そうだったり。
 さらに続きます。
 地声といっても「これが会話用の高さ」て決まってるわけじゃないんですよ。で、憧れのスターの声真似をするとか、あるいは好きな歌がたまたまそうでいつも歌ってるとか、そういう理由で「普段の会話用の声」というのは結構左右されています。つまり高い声や低い声が癖になってしまっているんですね。タカラヅカみたいな麗人めいた声で喋る女の人なんかもそう。このあたりの後天的な変化は本当に千差万別です。よく口ずさむ歌のジャンルすらも影響しているわけです。

 だからこそ先のエントリーで、自分の声について尋ねたわけです。あなたは自分の声を知ってますか?

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