いろいろあったけど、中でもよく覚えているのはこれかな。
中原理恵『東京ららばい』
これがデビュー曲て。しかも昭和53年。
音楽界には時折、こういうオーパーツのような曲がある。これもそのひとつだと思う。今聴くと「時代間違えて生まれちゃった」感があるのね。さすがにアレンジその他は古いけど。
けど「今どきバカじゃねえの?」と言いたくなるような古くさすぎるアレンジでも売れるものは売れる。懐古趣味とかそういうオブラートに包まずとも。歌の価値とはすなわち、聞き手の琴線に触れるかどうかであり、技術の新旧は単にバリエーションにすぎないのだから。
そういえば、桜田淳子『リップスティック』が実は悲しい歌だというのをこの歳になってはじめて知った。ちょっと驚きだった。(*)El Codor Pasa(コンドルは飛んでいく)が、白人に滅ぼされたインカの悲劇を歌っているのだと知った時とは別の意味で記憶に残った。
(*: サイモン&ガーファンクル版は当然だけど原詩なんて完全無視した別物です。フォルクローレという音楽ジャンルの性格(吟遊詩人のように、実際の事件を音楽に載せて伝承する)からすると泥棒以外の何者でもないのですが、彼らは他所の音楽を持ってきて自分たちのアレンジにしてカバーというのをよくやったので、そういうものなのかもしれません。
まぁ彼らの是非はともかく、では正しい「コンドルは飛んでいく」に触れるにはどうするかというと、英語版やその翻訳ものを全て注意深く投げ捨て、オリジナルのケチュア語かその訳であるスペイン語版に触れる必要があります。個人的には、クリスティーナの新訳スペイン語版がわかりやすいと思います)
3 件のコメント:
まぁ『コンドルは飛んでいく』は元々の伝承歌から採譜された時点、それにあちこちで拾われカバーしてカバーされてを繰り返すうちにオリジナルもへちまもなくなっちまってるという意見もあります。
(元歌が存在した事なんかすっぱり無視して「もともと歌詞はなかった」とか言っちゃってる解説も多々ありますが、これは論外なので無視すべきと思っています)
私は、中学生の時マンドリンで「コンドルは飛んでいく」を弾いた覚えがある(笑)。
楽曲だけ先に覚えて、歌は後で知ったな・・。
音楽的に一番好きなのは、パンフルートで演奏されたバージョンだけど。
おおマンドリン。
ラウンドバックになってる方のマンドリンですよね。いいなぁ。
(フラットマンドリンってのも面白そうなんですが)
知人が持ってて彼女のマンドリンと私のギターであわせた事があるのですが、よく愛用されるのもわかる気がする。いい楽器なんですね。
(私はトレモロ奏法苦手なので、彼女の弾く物悲しい旋律が羨ましかったものです)
コメントを投稿