2010年1月5日火曜日

文はたくさん読みましょう

語彙を増やすというのは色々なところでできるものだ。たとえばギャルゲ・エロゲですらもそうだったりする。
たとえば、個人的には「誰に見しょとて紅鐘つけて…」なんて言葉があるが、私がこれを覚えたのはときメモSS、それも優美ちゃんSSだった。本編では親友の妹ってだけあってガキっぽさ全開だった彼女だが、その後をファンが描いた二次創作の中に出てきたのだ。
 あの優美ちゃんが美しく着飾ってお化粧……確かにそれは、優美ちゃんエンドの未来を思い描くほどに彼女を好きな男ならば、(*)藤村の『初恋』を思わせるような鮮烈な出来事に違いない。そして実際、そのSSでの主人公もそんな彼女を見て驚いた。

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(*: 島崎藤村・若菜集より。ちなみにこの作品をはじめて本格的に読んだのはエロゲ『それは舞い散る桜のように』です。本作のヒロインの中に文学部のひとがいるのですが、彼女のイベントは文学作品の引用やら文学論じみた論争やらが異様に多く、ライターが楽しんでいるのがありありとわかります。
 まぁ、本作の主人公自体が非常に面白いキャラではあるのですが)

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