先日のひとカラより得た情報をまとめておく。
1. ミドルとファルセットの境界面を鍛える必要がある
『さよならルンバ』という古い歌がある。この歌が実はものの見事に音域の境界面にあって、なかなか苦労している。これをスムーズに歌えれば大きな問題のクリアになろう。
2. 女声は裏声ではないらしい
いきなり何言うんだよと言うかもしれないが、まぁ聞いてほしい。
ひとカラでは高音域を歌う都合上女性の歌も随分も混ぜているが、それでも極端なものに限られる。たとえばシュガー『ウエディングベル』は裏声の一番得意な音域に近いので扱いやすく毎回歌うが、この歌で女声をやれと言われたらどう考えても無理だと思った。裏声は「男声要素の少ない声」ではあるが、女声というわけではないのである。反面『バラライカ』みたいな歌は裏声には少々低すぎてやりにくいのがどうしても敬遠してしまう。練習にはその方がいいのかもしれないが、もう少し低音に慣らしてからの方がいいだろう。
で、以上は「高音のため」にやっている領域。次からが少し変わってくる。
実は、ミドルボイスの訓練を7/9あたりから始めている。日付でわかるようにまだ完全に手探りなのだが。
んで、現在やっているミドルボイスの出し方なのだが、以下のようになっている。
A-1)地声をまず出す。適当な歌いやすい声で「あー」とでも発声する。
A-2)裏声を色々いじっている時の要領で、少し締め込んでみる。声が変質してしわがれたり、やたらと甲高くなったりする。
A-3)ここぞというところで軽く歌ってみる。
今までカラオケなんかで意図せず使っていた(郷ひろみの歌とか)が、ちゃんと制御してたわけじゃないんですよね。
でも、この先に進むには必須。そんなわけでミドルボイスを出す訓練にも踏みきりました。
ところで「で、それと女声とどういう関係があるんだ?」ごもっとも。
ここで女声をとりあげるのは簡単で、要は「あー、たぶん女声出したい人のスポットはここにあるんだろうな」と感じたからです。私はあくまで高音域を違和感なく歌いたいだけであって完全な女声の世界というと範疇外(使えればデモ録のコーラスに使ってみたいが、あくまで対外的には一発芸でしかないだろう)ですが、できないよりはできるほうがいいに決まっている。そんなわけで「なんでファルセットでなくミドルボイスか」を言ってみたい。
ミドルボイスの特徴とは、裏声と地声があわさったものだと言える。ちゃんと芯が入っているので聞きやすいし、出し方をわかってさえいれば制御も裏声よりやさしい。(これは事実でしょう。だって、カラオケが社交手段だった時代から私は、意図してないとはいえミドルを使っていた。しかもミドルだと意識すらしてなかったです)
ただ、地声が混じる関係上、女声を目指す人はこれを避けるんですね。まぁ当然です。男声の低さを含まない声が欲しいわけですから、男声の大本である自分の声を混ぜたいとは思わないはずだ。
だけど、これは以下の点で異論を唱えたい。
1. 男声とは低い周波数成分を大量に含むが、それは芯のある声とイコールではない。
当然ですよね。だってこれが偽(芯があるのは男声)なら「芯のある声の女性」は成立しない事になる。
2. 光の三原色を思い出せ。パーツに色がついているからって混ぜた結果にも色があるわけではない。
実際、A-1〜A-3をやってみると(二ヶ月以上裏声やってたので裏声とつながってしまう事がよくあるが)、ちゃんと出た時の声は落ち着きがあり扱いやすそうだ。当人がオヤジ年代なので当然若々しい声じゃないが、そもそも高音域が欲しい理由は「さとうきび畑」とか「Amazing Grace」みたいな種類の、昔から歌ってた歌をもっと綺麗に、つまりオク下げでなく歌いたいからであって、間違っても「♪ごまえ〜♪」とか可愛く歌ってニコ動で殿堂入りしたいわけではない。(余芸としてはもの凄く面白そうだけど、あくまで一発芸ですから。それよりまず基本)
実際には歌う機会がないので完全に自己満足なんだけど、出身の小学校のホームページをみつけて、懐かしい校歌をコピーしてみた。最後まで完全に覚えていたけど男声で歌うのは寂しい。当時の声とは言わないけれど、やっぱり、最低でもカマっぽくない、しかもオク下の男声でない声で普通に歌ってみたいじゃないですか。
ここに至って「なるほど、表現のためには女声のアプローチも重要なんだ」と思うに至りました。
そして今回のケース。
あと全然別の話だが、地声でも時々歌うんだけど喉が保たない事が判明している。さすがにここ十三年ほどの間に弱ったんだと思うよ。格好良く歌おうと色気出しちゃって緊張→喉に負荷ってのもあると思うけど、MAPSの主題歌「風は翼にのる、翼は風にのる」なんて歌ってたら一発で喉がきつくなります。
でも、ファルセットやミドルはなりにくい。特にファルセットオンリーだと物理的に喉が疲労しない限り延々歌えそうです。
このへんも考えて、ミドルを鍛えたいと思ったのです。
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