体験版の達成率が100%になったので、どうやらこれで一区切りついたと思う。で、感想。
正直に言おう。これはなかなかの傑作だと思う。タイトルの強烈さに騙されがちだが「障害のある人とどうつきあえばいいのか」と悩む主人公の姿が実に誠実で等身大で、なかなかのものがある。日本の作品だと障害もちの子は「いい人」に描かれがちなんだけど、マイペースな奴もいれば反目しあう仲もいるし、ウザい奴も普通の子もいるってあたりにも製作側の良心を感じる。
特に強烈だったのが、聾唖の子と盲の子が犬猿の仲という物凄い設定で、しかもその激突に主人公が巻き込まれるシーンだ。
ふたりは直接コミュニケーション不可能(前者は手話しかできないし、後者が話しかけても前者には聞こえない)なので手話のできる子が間に立つわけだが、その異様な対立の雰囲気がこっちにも伝わってくる。これはなかなかの名文だ、とは言わないが、日本のゲームではまず成立しない(どんな怪しげな利権団体にイチャモンつけられるか知れないから、こういう微妙な対立は描けない)だろう。その意味でとても貴重で、いいシーンだ。
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