2010年4月1日木曜日

se・きらら、よそのサイトの感想を見た感想

すごくネタバレです。




















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 ああ、やっぱり感想真っ二つですねえ。共通するのは「もう少し練り込んだ方がよかったんじゃ…」くらいで。

 個々のヒロインやルートには好みがあると思うのですが、多少の差異こそあれだいたい大きく二つに分かれている。

 そも、元々の構成自体が分岐構造なのですよ。萌え系の人は亜矢たちに、シナリオ系の人は真奈か望美に誘導する基本構成になっていると思うのです。導入口が二つあるので、だからこそ評価も真っ二つに分かれているのでしょう。


[シナリオまたは世界派]

 うちもそうなんですが、本作をおそらく普通に楽しめたのは人外属性や世界系に敏感なタイプでしょう。これらの人は大抵が望美シナリオやら細部の設定に「バックグラウンドにある世界観」を真っ先に嗅ぎつけているので、賛否はともかく最後の展開も大して驚かないし、全体の感想も「荒削りなのが残念」ではあっても後者の人たちほど超展開とは感じないでしょう。事実私はこの典型で「世界の謎が語られるのはいつだ」と途中からは待ちわびていたからあまりおかしいと感じなかった。

 反面、こちらのタイプは亜矢や優のシナリオ評価が低い。これは両者のシナリオが悪いのではなく目線の違いと思われるが、こういう「プレイヤーの視点誘導の甘さ」による評価の割れ方が「いまいち練り込みが足りない」評価の理由でもあるんじゃないでしょうか。この構成なら、一本道に近くなってもいいから、もう少し強引にクリア順を決めてしまったほうがよかったのかも。
 
[萌えヒロイン派]

 こちらのタイプにとっては世界系シナリオの全てが蛇足なはずです。だから最終シナリオの評価が悪く、望美は残念で亜矢たちの評価が高く泉ルートが超展開、みたいな評価になるのです。

 初期に望美ルートをやっていると泉姉ちゃんの家が神社という時点で「うむ、何かやらかしてくれるかな」と思えてしまうわけですが、そうでないと完全無欠に「はい?」でしょう。これは無理もありません。
 望美ルートが残念に感じるのも当然です。望美はいわば特殊キャラですし、普通の女の子な展開が期待できない。しかし世界に属するイベントや設定を蛇足としか感じないのならば、単に未消化の残念なキャラにしか見えない。そりゃそうですね。

 
 ただ、どちらにも言える事ですが、相反するタイプのシナリオをこき下ろしても何も得られないと思います。
 また、泉シナリオの超展開ぷりに( ゚д゚)ポカーンとなるのはともかく、同シナリオにおいて優が露骨に本音をさらけだす事について評価してない方が多いのはどうかな、とも思ったり。まぁその手の人は結局、ちゃらちゃらしたギミックにばかり目がいってシナリオの本質を全く見てないんじゃないの?というのが正直な気持ちです。

 「そんなとこまで読む奴ぁいねえ」というのなら、それはそれでごもっとも。
 しかし、あからさまに人外臭全開の望美がメンバーにいる時点で、ある程度場数を踏んだゲーマーなら「単なる萌えゲーでない匂い」を嗅ぎ取るものだと思うのですが。最近のゲームはほとんどやっちゃいないんですが、違うんですかね?単に萌えゲーにしたいだけなら望美やあんこ先生なんて完全に蛇足じゃんか。

 では。

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