ちょっと面白い記事があったので批評。去年のものだ。
http://allabout.co.jp/computer/notepc/closeup/CU20080708J/
この上倉賢なる人物は筋金いりの廃人型PCモバイラーか、仕事上の都合で「高かろうがPCを持ち歩くメリットには代えられない」環境にいたかのどちらかだと思う。この人に言うことは確かにある意味正しいのだけど、金銭感覚では彼よりたぶん庶民よりの私としては「いつ落としてパーにするかもわからない、ウェラブルに近い使い方をする機械に20万円もかけるほど酔狂ではない」としか言えない。普通の人の感覚はむちろこちらじゃないんだろうか。この人の感覚は正直ネットブックを買う層の思考とはズレすぎていると思う。
ネットブックを買う層は大きく分けて二種類いる。ひとつは既にPC環境のあるものが割り切って買うパターンで、もうひとつは、今使っているPCは10年前に買ったナショナルだよ~なんて層だ。
前者は特に言い添える必要ないと思う。経験者は自分に必要なものがわかっているのだから、リスクも自分もち。わかっているのだから他人が余計なお世話をする必要はない。
ただ日本では後者のユーザーがまるで無視されていることが多い。この人の記事も典型的なそれだ……あるいは富裕層むけでパンピーなんかハナから無視しているのかもしれないけどね。
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機械というのは、車検のある自動車を除けば壊れたり不調になるまで使うものだ。次のOSが出たから乗り換える、なんていうのは言うまでもないがマニアの話であって一般人はそんな頭のおかしい事はしない。不調になったり壊れた時、あるいは買おうと思ったソフトが動かない時などだろう。PCだけが例外なんてのはありえないわけで、一般人は普通の電化製品のように型落ちで賢くPCを買い、使い倒しているわけだ。
そういう人にとっちゃネットブックは悪くない。特に買い換えスパンの長めの人にとってはネットブックだって十二分に高性能だ。彼らはやりたい事ができればそれ以上PCなんぞに求めやしないので、最初から割り切りもできている。外で映画が見たいなんて考えもしないから、別にドライブがなくても困らないのだ。
最後に余談。
このライター氏はPC廃人型のモバイラーであると書いたが、これは間違いではないと思う。彼が私生活でどうかはわからないが、少なくとも彼の記事はモバイラーの意見と考えるべきではない。
理由?簡単だ。
この記事の時点では日本でiPhoneは売られてもいないのに、それをやたらとべた褒めしているからだ。個人輸入して使っていたのを自慢したいのはわかるけど、この記事の日付からすると提灯記事の匂いがする。
モバイルに決まった方程式はないと思う。彼の選択肢も確かに有りだ。
が、てめーの意見を書いてない記事は参考にするだけ時間の無駄だろう。
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