2009年12月11日金曜日

asahi.com(朝日新聞社):増えぬ女性管理職 中央省庁2%、民間3.6% - 社会

asahi.com(朝日新聞社):増えぬ女性管理職 中央省庁2%、民間3.6% - 社会

朝日なので、という前置きが必要な記事ではありますが。

企業その他での「上位指向の女性社員」自体がそもそも少ないうえ減少中って事には全然触れてないのね。

それに今はむしろ『専業主婦志望』が増加中なわけですが。そこいらへんにも全然触れてないのはどうかと思うぞ。

7 件のコメント:

  1. abigail12/12/09

    管理職に上がれる女性は、賢く相手を見つけるか、そのまま独身でも暮らしていける。
    で、上がれない女性は良い待遇を手に入れられない(これは男性でもそう変わらないが、同程度の階級でも仕事内容が厳しい男性の所得がやや大きくなる傾向がある)。

    で「高収入女性は共働きか独身継続、低収入女性は専業」と言うのは、上方婚志向にあってるから「大体あってる」と言うそのままの事情でしょう。

    給与格差がある限り、不況になれば女性の所得の方がより苦しくなるから、専業志向も強まるわな。
    さらに、最近はバブル期よりも5-10年は早く結婚しようとするから、一旦上がって専業になり、子育てが終わってからゆっくり職探しすると言うルートもあるわけです。

    バブル世代の男女は、このルートから所得的にも年齢的にも完全に外れかけていて、上にも上がれず、結婚相手も見つけられずに「生涯未婚率3割」かそれ以上と言う、人口過少社会を刻々と驀進中。

    マスコミが発信するメッセージは、大体
    「消費戦略のため」
    であって、両性のQOL(生活の質)の向上に寄与する事など全く考えていない。

    一蓮托生で、バブルとその後10年の世代で、結婚する事も、子を残す事も出来ない人間の比率は、悲劇的なほど高い。

    確かに、子育てと言うのは大変だし、それをするかしないかは任意の選択なのですが。
    「ある年齢を超えたらほぼ絶対出来なくなる」という事実を周知せず、まだまだと煽り続け、ある日突然マスコミの趨勢が
    「今までのは全部うっそぴょーん。
     騙される奴が悪い。あんたたち全部、そのまま納税しながら墓に入ってね!」
    と言うメッセージに切り替わるとなると、
    少々呆れたくもなる今日この頃ですよ。

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  2. んー、て言うかですな。

     私はそもそも、ああいう人たちは自分の意志で「結婚しない、子供もいらない」を選択いたのだとばかり思ってました。

     なのに、それが何故か今頃必死で婚活とかやってるのを見て、驚いたというか、むしろ正気を疑いました。

     まぁ、男も女もバカはいるんで、バカ同士もしかしたらうまくいくんじゃねえかとも思ったんだけど、異様に理想高くてこれまたバカすぎ。まぁあれはさすがにネタだと思ってるけど、あれがもし事実だとすれば、残り物同士すらくっつけずにみんな終わっちゃうんだなぁ、お疲れ様としか言いようがないっす。

     ん?私?いや私はいいのですよ。歳くっても本音でつきあえる友達は欲しいと思えども、自分の遺伝子を継ぐ子孫が欲しいと思った事はなく、これからもおそらく思わないから。
     (私は、そういう意味ではあまり自分が好きではないのだと思う)
     考え方や価値観の担い手は欲しいと思った事はあるが、これは創作の方で可能なので、そっちで頑張ればいい。

     マスコミやら何やらがどう煽ろうが、また金があろうとなかろうと、若い時代も、子供作れる時代も限られる。そんな事は騙す騙さない以前のあたりまえの話です。
     確かにマスコミは悪いのですが、マスコミが「世の中のため」なんて思わない事くらい普通に賢明な人ならご存知のはずなので、これらについては「騙される方が悪い」を私は全面的にいつも主張しています。

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  3. 補足。

     マスコミがどうわめこうが、歳食えば(結婚はともかく)子育てには不利なのは生物学的にも社会的にも明白。それは、真っ当に教育受けた成人男女なら誰でもわかって当然の事です。

     なので、この点についてはマスコミのせいにはできないと思うのです。彼らが悪くないとは言わないが、彼らの行動とは単に、ちゃらちゃら遊んでいたいという思考につけこんでお金稼いでいただけなのだから。

     もちろん、私もそういう「逝き遅れ」のひとりなのです。
     しかし私は、そも1988年の10月だったか「俺、旅に出る!」と決めたその瞬間に、真っ当な家庭を作る事なんてできないだろう事を覚悟していました。それはお金の問題だけでなく、思想的におそらく「私自身も家庭にもう収まりきる事ができなくなってしまっただろう」と思っていたからです。
     仕事も、友も、棲家も、何もかも捨てて、大地を寝床に雲を友にというと恰好はいいんだけど、それって良く言っても世捨て人、悪く言えばただの浮浪者、あるいは走り者ですわな。
     旅の途中、心細くなった事が何度あったろう。家族連れなどを見たり、夕暮れに暖かい家庭の光を見るたび、切なくなったことが何度あったろう。
    「あゝ、あの中に自分は入れないのだ」と。
     行き倒れているひとを見て、あれは未来の我が身であろうかと悲嘆にくれたり。あるいは何度となく夢でうなされ。

     パートナーも子孫もいない以上、最後がひとりなのは限りなく確定に近いでしょう。それは当然の事で、みんなそれを覚悟の上で未来を選んでいるのだ、と思ってましたね。

     そういう意味では、私はもの凄く「世の中が見えてない」人間だったようです。

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  4. abigail13/12/09

    その辺はね、「オニババ化する女たち」で、三砂ちづる(女性)が痛烈に言ってますがね。

    要するに、女性の上方婚志向は今に始まった事ではなく、母親が言い聞かせて育てなければ、すぐ行き遅れてしまうと。
    男性が若い女が好き、と言うのは遥か昔から分かってた事で、それを女が嘆くのも変わっていない。

    分かってる事なら何故、間違ったり嘆いたりするのか。
    それは、母親から教えられなければ分からないからだ、と。
    そもそも、女性は理屈が通らないものだ。
    その通らないところが、身体性に結びついた女性の本質なのだと。
    そこで知恵を伝えて行くのが、母娘の間の暗黙知の伝承であると(これは男には入れない世界ね)。

    女性の心理は、男性より遥かに強く、子を産む性であり、生理的な部分に大きく依存すると言う意味で「身体性」に結びついている。
    そして、これを敢えて切り離して生きる事は大きな歪みを生むのではないか、と言う。
    古代から、そうした身体性との接点を失った女性が、更年期になってヒステリックになり、常軌を逸した行動を取る事を「鬼婆」の民話として伝えてきたのだと。

    そして、何のために女性の身体性が切り離され、「社会化」されたのか?
    バブル期に働き手が必要になったために、海外には居ない安くて高い教育を受けた働き手として駆り集められたのだと。
    そして、「消費せよ」と言うメッセージで、稼いだ分を回収される事で、綺麗に消費財として使い潰されつつある。

    ・・・と言う理屈。
    まあ、筋道が通らんでもない。

    「騙される方が悪い」と言うのも正しい。

    しかし、大抵の人間は騙されるもんです。
    というか、最大公約数を騙すための仕掛けだから。

    そうだからと言って、今更どうなるものでもないんだが。
    種は撒かれ、結果はもう出つつある状態だし。

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  5. abigail13/12/09

    つまりね、一般論として「若い方が有利」と言う状況を頭で分かっていても、自分の身になった時、「まだまだ行ける!」と捉えるのが前向きだ、と言う教育をされていれば、行動もそうなってしまう。

    「一般論としての傾向」と、「特別な自分」と言うプライドを整合させるには、理屈ではなくて感情的に納得させてくれる力を持つ、母からの伝授が必要だ、と言うのが、「オニババ化する女たち」の主張です。

    母娘は一卵性双生児だ、と言う考え方。

    父親は、そういう事を娘に伝授する立場にはない。
    「女の子は、綺麗でないと愛してもらえない。
     若くないと嫁にしてもらえない。」
    と言うのを男が言ったりしたら、90年代の母娘は父親を家から追い出しかねなかったのではないか。

    「オニババ化する女たち」の主張するところで胸落ちしているのは、生まれる、育つ、老いると言う事は、自由にならない事。
    結婚し子を産むと言うのは、その自由にならない事を学ぶ最大の機会だと言う事です。

    どんなに「女尊男卑」が進んでも、結婚と言う制度に関しては、男性にも選択権がある。
    日常、どんなに男性が弱い立場になっていたとしても、女性が「気に入ったから自分を嫁にしなさい」と命令する事は出来ない。
    それは男性に取っても同じ事。

    その事実を伝える仕組みが壊れてしまい、代わりに騒々しく発信される「まだまだ大丈夫」「貴方はお姫様」という脳天気なメッセージが取って変わった事が、現状の少なくとも一部を作っていると、私は思う。

    結婚が、階級的要素で決まる(資産や容姿、若さなどで決まる)と言う「見合い婚主流」の時代には、このような状況でどんどん婚期を遅らせれば、条件が悪化するのは当然で、他に考えようはなかった。

    ところが、「恋愛」と言う要素が入って来た時、このカードを切りさえすれば、他の条件が少しくらい悪くたって、王子様はきっと・・・と言う逆転の魔法が(自分に有利に)想定されるようになり、自分磨きがキーワードのように使われるようにもなった。

    他の全てが劣化していてもその要素だけでどうにかなるかどうか、と言うのは、ずっとずっと昔から暗黙知として伝承されていたはずなのですが。
    「失寵」「容色落ちて愛緩む」など。
    男は、自分が有利な時には大抵不実であると言う事は良く知られている。

    もう、うっすらと霜の降る夜の準備を始めなければならないのに、まだ夏だと言っているキリギリスが、生き延びられる訳もない。

    確かに、今さら騒ぐと言うのは愚かですよ。
    しかし、その愚かしさは今に始まった事ではない。
    ずっと繰り返されてきた事が、体制的問題で増幅された、と言うところでしょう。

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  6. なるほど。

    ああ、「女には理屈が通じない」というと、それをまさに象徴するような出来事に近年遭遇していたんだった。なるほど、そういうものなのか。

     先生にもご説明した例のネット。とある人との会話でこんな事があったのです。
     Aさんという友達に唐突に強烈に嫌われた事がありまして、なんでなんだろと悩んでBさんに相談。このBさんと、ああだこうだと原因について話していて、ある点で「ああ、それね」とズバリ指摘された。まさに思いもよらぬ原因だった。

    「女って議論できないのよ。馴れ合いで流さないと、その人は敵とみなされるの。おかげさまでわたし、同性の友達少ないんだわこれが(苦笑)」
     Bさんは学校の先生。日頃生徒たちに議論を投げかけたりする立場。職業柄ってことか。
    「……なるほど」
     思わず唸ってしまった。

     そういう精神構造では、確かに論客なんかできんわな。なるほどと納得し、同時に「じゃあ友人として復縁はありえないな」とあっさりと納得しました。

    「女の敵は女」なんて言葉自体は昔から知っていたのだけど、こちらが男である以上それを実感するのは本来難しくもある。
     だけどネットというフィルターのおかげでたまたま、そういう女vs女という面倒くさい構図に触れてしまった、という事のようです。

     うっへぇ、なるほどなぁとしみじみ思ったのでした。

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  7. abigail14/12/09

    もうちょっと普遍性を持つ表現をすると、「女には理屈が通じない」と言うよりも「人間には理屈だけでは通じない」と言うのが近い。

    人間の脳は、物事を思考し決定する時、必ず情動に依存した機能を使っています。

    最新の知見が正しければ、男女で大きく異なっているのは、
    「思考と判断に情緒が関わる割合」
    です。
    その点について、個人差よりも性差が大きいと。
    男性脳は論理と情緒の分離率が大きく、女性脳は小さい。

    だから、女性に全く理屈が通じないわけではない。
    しかし、女性脳では、物事の判断に感情、つまり快不快や好き嫌いが大きく介入する。

    男性でも覚えのある事だけれども、常に最も難しく不快な決断の一つは、それまでやっていた行動の誤りを認め、撤退して損切りし、冷静にやり直す事です。
    これは、大概の人間が論理より感情に負けて多かれ少なかれ失敗する。
    逆に、男性の方は屈折したプライドや、自分の論理の穴に足を取られて失敗するわけですが。
    (投資リスクを取りすぎて失敗する連中が好例。成功体験で足をとられる。)

    知恵の伝承が大事だ、と力説する人が居るのは、基本的に男女は互いの短所に足を取られて失敗するが、伝統的に先人から伝授される暗黙知には、多少なりともその解毒剤になるものが含まれている傾向があるため。

    伝統には理由がない。
    つまり、感情的に嫌だと感じるものでも受け入れさせてしまうような体系になっている。

    もちろん、迷信や誤りも同様に伝承されてしまうのだが、女性の早婚に関しては、先の世代からの伝承を失ったのはまずかった。

    そいつは、非常に嫌な真実だから。
    感情的に嫌なものを受け入れたがらない傾向が強い女性脳には、苦い薬だと言える。
    男性とて、「年をとる」と言う事実をウケいれるのは嫌なのだから無理もない。

    苦い薬でも、飲み損なえば致命傷になってしまう事もある。
    ただ、今はそういう時代だ、と言う事なんですがね。

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